渋沢栄一が設立した東京株式取引所(1878年)から、戦後再開(1951年)までの株価指数を体系化。
TOPIXとの比較も可能に
明治大学株価指数研究所が構築した「兜日本株価指数(正式名称:三和・岡本日本株価指数)」は、1878年の東京株式取引所創設から1951年の戦後再開までの株式市場データを体系化したものです。現行のTOPIXと連結すれば、日本株144年の歴史的趨勢を一貫して可視化する画期的なインデックスです。
これまで戦前期の株式市場は、制度の違いや資料の散逸により、研究・分析の対象として扱いづらい状況が続いていました。明治大学商学部・三和裕美子教授とI-Oウェルス・アドバイザーズ社長・岡本和久氏は、6年にわたる共同研究の末、戦前の個別株価・資本金・配当金・資本異動などの詳細データを収集・補正したことで、米英市場とも比較可能な本格的指数として再構築可能となります。延べ30名の学生が「東株営業報告書」「統計月報」などの希少文献をもとに手作業でデータ化を行いました。
本指数は、配当込み修正株価指数(TRI)も収録しており、長期的なリターン分析や分散投資の有効性を直感的に理解することができます。戦前の日米株価を比較すると、日本株は高リスクながらも高リターンであったことが明らかになりました。
現在、明治大学とI-Oウェルス・アドバイザーズは本指数の商業利用に向けて独占契約を締結。学術研究、金融分析、教育教材、企業IRなど、幅広い分野での活用が期待されています。今後も欠落データの補完や制度的補正を継続し、アカデミアと実務界の架け橋として発展を目指します。
2026年1月リリース予定‼ 詳細お問い合わせは弊社までお申し付けください
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