・ISBN 978-4-909286-64-2 hard
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著者・編者 | O'Reilly, Sean (ed.), |
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シリーズ | (Japan Documents Handbooks Series) |
出版社 | (Japan Documents, JA) |
出版年 | 2025 |
ニュース番号 | <742-485> |
映像と同時に聞こえる音の出現は、映画史において最も根本的な革新でした。日本映画のトーキーへの移行への増大する大衆の関心と近年の優れた研究に基づき、本書は狭いテーマ的・年代学的焦点と広範で多様なトピックスおよびアプローチを提供するハンドブックです。その範囲を1930年代に制限することで、本書はまとまりあるハンドブックとなっています。
本ハンドブックは全5部構成で、第1部「トーキーvs.伝統-日本の映画スタジオ」は映画製作の産業的側面を考察し、一つの章で一つの映画スタジオを取り上げています。第2部「音を鳴らす―1930年代に日本における新しいジャンル」は、音の出現がもたらした新しいストーリーテリングの可能性を論じています。第3部「声を見つける-1930年代の偉大な監督たちの苦悩と喜び」は、重要だがしばしば見過ごされてきた3人の映画監督、すなわち内田吐夢、田坂具隆、島津保次郎のキャリアを辿ります。一方で第4部「話す-1930年代日本の役者のサイレント映画から音声映画への移行との苦闘」は、この移行期の日本映画における個人及び集団の役者が演じた重要な役割を描いています。第5部「映画の音楽性-1930年代の音風景」は、1930年代日本の音の風景の進化をたどっています。
本ハンドブックを社会学、カルチュラルスタディーズ、視覚文化、映画研究、映画史、日本映画史に関心をもつ研究者・研究室にお勧めいたします。