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国際共産主義運動資料マーフィー・コレクション 第1部:東欧地域
The Raymond E. Murphy Collection on International Communism, 1917 - 1958. Part 1: Eastern Europe. National Archives, RG263: Records of the Central Intelligence Agency. 35mm silver positive microfilm 20 reels with guide.

出版社 (UPA, US)
ニュース番号 <K03-74>

マーフィーは国際共産主義運動、その合衆国内での活動、またモスクワへの貢献について研究してきた国務省のスタッフです。本コレクションは彼の長年にわたる調査研究の中で蓄積された膨大な資料集で、各種報告、覚書、書簡、切り抜き、及び国務省や各政府機関からの分析・検討報告書などが収められています。
1917年10月のロシア革命後、1919年3月ソ連共産党を中心にコミンテルンが結成され、ソ連共産党の主導下で各国に共産主義の前衛党を組織したり共産主義運動の強化に努めます。各国の共産党はコミンテルン支部として活動しました。1920年代ソ連が国際社会に占める地位はまだ不安定で、その外交政策も一貫性に欠け混乱したものでしたが、ヴェルサイユ体制への抵抗、ドイツとの関係維持と、30年代にかけて資本主義諸国との外交関係改善がはかられました。アジア諸国や植民地の反帝国主義民族運動への支持もソ連外交の基本でした。第二次大戦下の1943年ソ連軍はナチ・ドイツ軍を追って東欧を進撃します。ソ連軍を背景に東欧各地に共産主義政権が生まれました。戦後世界では第二次大戦の勝利に中心的な役割を果たした米ソ両国の勢力圏に分けられ両陣営の対立は激化し冷戦が展開されます。
大戦中の1943年5月スターリンによってコミンテルンは解散され、代わって欧州共産党間の連携と情報交換を目的に1947年9月コミンフォルムが創設されます。1948年6月ソ連共産党からの自立を主張したユーゴが除名されます。コミンフォルムはスターリン批判後1956年9月フルシチョフの時に解散されました。
本資料集は1917年ロシア革命によるソヴィエト政権の誕生からフルシチョフ政権の誕生までの40年間、国際共産主義運動の展開を中心に東欧諸国の動向を明らかにするもので、最近機密解除され初めて公刊される貴重なコレクションです。


・ISBN 978-0-88692-597-0

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