出版社 | (UPA, US) |
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ニュース番号 | <K05-615> |
初期の北アメリカ植民者の主要な産業は農業以外では毛皮の輸出でした。ニューイングランドではプリマスが毛皮取引の中心でしたが、海岸地方の毛皮動物、ビーバーがいなくなるにつれ、さらに奥地へと交易所が建設されていきました。当初は毛皮を供給する先住インディアンと植民者との取引でしたが、インディアンを圧迫し西に逐い、 開拓者が大規模にバッファローの狩猟に加わることになった結果、毛皮動物の激減を招き衰退していきます。セントルイスはミシシッピ川の河港都市で1764年フランス人がルイ9世の名に因んで作った町です。 合衆国が西部へと領土膨張を続ける中で1803年アメリカ領となり、大西部への入り口を占める交通の拠点として発展しました。ミシシッピ川やミズーリ川を利用して奥地から毛皮が集められる絶好の町として交易所が作られ、現在もなお毛皮市場が存在している都市です。 本資料はセントルイスの交易商の記録文書、 毛皮会社の会計記録など、 毛皮交易史の重要な記録です。 西部開拓史、 先住インディアン、探検、移民、商人の台頭、 蒸気船とミシシッピ川の輸送などの研究に貴重な情報を提供します。
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