出版社 | (Scholarly Resources, US) |
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出版年 | 2003 |
ニュース番号 | <K06-445> |
ジュリアス・ローゼンバーグと妻エセルが原爆機密情報をソ連に漏らしたスパイ共同謀議容疑で逮捕され、1951年有罪とされ死刑の判決を受けた事件。公判で夫妻は共産党員であることを認めたがスパイ活動を全面的に否定。当時アメリカでは冷戦の進行とともにマッカーシズムの激烈な赤狩りの嵐が吹き荒れていました。ソ連の原爆保有はアメリカの秘密を盗んだスパイ活動の結果だという考えが国民の頭に叩き込まれていった時代です。判決は不十分な証拠に基づくものとして批判が強く、連邦最高裁でもダグラス、ブラック、フランクファーター各判事が刑の執行停止を主張しましたが、53年6月世界的抗議の中で処刑されました。
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