出版社 | (UPA, US) |
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出版年 | 2011 |
ニュース番号 | <K11-990> |
レーガン政権は、1981年の発足当初、人権尊重を外交政策の柱にしたカーター前政権を批判し、人権よりも反共政策を優先する立場を明らかにしました。しかし、東西冷戦下で外交を有利に展開していこうとする中で、敵対的な共産主義国の人権侵害を厳しく糾弾し、やがて非人道的な国家に対する市民の抗議や議会の非難などと相俟って、人権活動に力を入れるようになったのです。本コレクションは、レーガン大統領図書館の所蔵資料をマイクロ化したもので、レーガン政権期のアメリカ内外の人権、市民的権利に関する通信文書、メモ、報告書から構成されております。
本コレクションが収録する主要なテーマは以下の通りです。「雇用・住宅の差別」、「会員制クラブ・組織による差別」、「障害者への差別」、「1982年の投票権法や84年の高齢者・障害者投票アクセシビリティ法Voting Accessibility for the Elderly and Handicapped Act」、「アファーマティヴ・アクション」、「政府の教育助成」、「シカゴ、セントルイス、フロリダ州ブロワード・カウンティ、メリーランド州プリンス・ジョージズ・カウンティにおける裁判所命令によるバス通学」、「連邦議会で紹介された反バス通学立法」、「差別的民間教育機関に対する免税措置の決定」、「合衆国市民的権利委員会U.S. Commission on Civil Rightsのコメンタリーや質問」、「日系アメリカ人、東欧系アメリカ人、ユダヤ系アメリカ人のマイノリティ団体に対する差別」などです。また、「タイトルIX(教育修正法第9篇)の適用」や「女性のための平等な雇用、性差別、セクシャル・ハラスメント、アファーマティヴ・アクションに関する行政政策」などの女性の市民的権利に関するファイルも相当数あります。対外的な資料については、「アムネスティ・インターナショナルとの会合」や、「国連の拷問及びその他の残虐な、非人道的なまたは品位を傷つける取り扱いまたは刑罰を禁止する条約会議UN Convention against Torture and Other Cruel, Inhuman, or Degrading Treatment or Punishment」、「東欧におけるソ連の人権侵害」、「外国での人権濫用を糾弾する連邦議会の決議に対するレーガン政権の反応」などの資料があります。
・ISBN 978-1-60205-160-7 microfilm