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「偉大な反対意見者」 オリヴァー・ウェンデル・ホームズ文書
The Oliver Wendell Holmes, Jr. Papers. 35mm silver positive microfilm 72 reels with guide.

出版社 (UPA, US)
出版年 1985
ニュース番号 <K06-341>

"20世紀における新しい法学のほとんどは直接または間接に、 ホームズの思想をその源としている"といわれます。 本資料は、 法律を通してアメリカの偉大な変革の時代を指導したホームズ(1841-1935)に関する、ハーヴァード・ロー・スクールが所蔵する膨大な資料をマイクロフィルムに収めたコレクションです。
ホームズは、1866年ハーヴァード・ロー・スクールを卒業、ボストンで弁護士をした後1882年ハーヴァード・ロー・スクールの教授になり、 4ヵ月後それを辞してマサチュセッツ州最高裁判事(1882-1902)、さらに連邦最高裁判事 (1902-1932) を務めました。
19世紀以来連邦最高裁は自由放任主義と社会進化論の立場にあり、 労働立法や社会立法、経済立法を違憲としてきました。 法について新しい考え方をとっていたホームズは、 最高裁の多数を占めていたこうした保守的な立場とは意見を異にし、リベラルな立場から少数意見を多く書き"Great Dissenter 偉大な反対者"とよばれます。歴史主義と自然法思想・分析法学が支配する当時のアメリカ法学に対する彼の鋭い批判は、 社会学的法学とリーガル・リアリズムの源流とされ、 ホームズは法学史上に大きな足跡を残しています。本文書集の2万9千点にのぼる資料は1861年から1935年死に至るまでのホームズの書簡が中心で、その中にはタフト、フーバー、ローズヴェルト各大統領や、ブランダイス、カルドソ、フランクファーター、ヒュー、ストーン各最高裁判事、ヘンリー・アダムズ、ウィリアム・ジェイムズ、ヘンリー・ジェイムズ、ロスコー・パウンド、金子堅太郎その他多くの要人・著名人の名が見られ、アメリカ社会の諸様相にふれた内容はそれ自体アメリカ史の優れた証言記録となっています。南北戦争から大恐慌までのおよそ80年間、法律学者として判事として、偉大な功績を遺した彼の膨大な文書集は、法学史、法思想史のみならずアメリカ史の研究にとっても第一級の資料集といえます。


・ISBN 978-0-89093-803-4 microfilm

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