Second edition. Folio, x, [2], 375, [16]pp, contemporary full calf, morocco label, front joint cracking, small split at top of rear joint, bottom of spine chipped
『法史考』の2年後、1760年に『衡平法原理』が公刊されます。前著でも論及されていたequity論の展開で、コモンローの歴史的批判を通じてその原理を解明することによってコモンロー改革を意図したものとされています。本書「改訂増補」第2版では「マンスフィールド卿への手紙」と「序文」、更に37頁に及ぶ「予備的論説」が付加されています。なお78年の第3版ではこの「予備的論説」は削除されてしまいます。このように『衡平法原理』は各版によって内容が著しく違っているのでその比較対照が不可欠とされています。（田中正司「ケイムズ研究事始」、一橋大学社会科学古典資料センター年報、第7号、1987年）