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The Middle East Online: Iraq, 1914-1974


イラク 1914-1974年

◆英国外務省・植民地省・陸軍省・内閣旧蔵資料をデジタル化

 本コレクションは、1914年のイギリス・インド合同軍のバスラ占領から、第一次世界大戦後のイギリス委任統治領時代、1932年の独立に始まる王政時代を経て、1957年のクーデタによる共和制の成立、1963年のクーデタによるバース党政権の成立、サダム・フセインが権力を掌握する1974年までの60年間の現代イラク史について、イギリス外務省、植民地省、陸軍省、内閣の各政府省庁が所蔵する包括的な一次資料から光を当てるものです。イギリスの対イラク外交政策の大まかな輪郭だけでなく、行政、外交、原油・武器取引等に関わる細部の事実を含め、現代イラク形成過程の全貌がイギリスの資料を通して浮かび上がります。クートの包囲戦、1917年のメソポタミア戦争とバグダッド占領、イギリス委任統治、1921年のファイサル国王即位、バグダッドのイギリス行政、イギリス政府顧問ガ―トルード・ベル、1920年のアラブ反乱、1932年のイラク独立と国際連盟加盟、1930年代と1940年代の一連のクーデタ、1955年のバグダッド条約、1958年のクーデタによる共和制成立、冷戦とソ連のイラク介入、クルド人の暴動とクルド人地域での戦争、原油利権と原油採掘、バース党の勃興とサダム・フセインの権力掌握、1972年のソ連・イラク友好条約、イラン・イラク関係など、広範囲の主題が取り上げられています。

 湾岸戦争からイラク戦争を経て現在に至るまで、イラクはポスト冷戦期中東の主要なリスク要因として世界の注視を集めてきました。現代イラクの混迷の歴史的起源を探るためには、第一次大戦期のヨーロッパ諸国による当地への介入以降の歴史を再考する必要があります。当地と特別に関わりの深いイギリス側の資料は、その際に参照すべき資料として欠かすことはできません。

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