株式会社極東書店トップ > 商品一覧 > The Documentary History of the Dwight D. Eisenhower Presidency. : Volume 11: Quemoy-Matsu Crisis of 1955.
商品詳細
解説
これまで、冷戦研究者は、1954年から55年の台湾海峡危機に対して、他の地域の一触即発状況と同程度に、関心を払うことがあまりありませんでした。金門島と馬祖島は台湾海峡の中国沖8マイルに浮かぶ、中国本土に非常に近い位置関係にあります。この危機は、両島が中国領なのか、台湾領なのかを巡って米中の間で争いとなった国際問題に端を発しています。これまで、アイゼンハワー政権の外交政策の視点から金門・馬祖危機を分析するという研究はいくつか散見されますが、この危機を冷戦初期の東アジアの国際関係という、より大きな文脈に組み込む研究は、あまりなされてこなかったのではないでしょうか。このような学術的空白は、いくつかの要因に帰せられます。一つは、西洋中心主義的な冷戦初期研究へのアプローチ、また、比較的短かった危機の期間、そして、この危機が合衆国に有利な方法で解決されたこと、最後に、朝鮮戦争研究やヴェトナム戦争研究といった同時代の他の事件に対する研究関心の集中です。