株式会社極東書店トップ > 商品一覧 > Gold and Silver Commission, 1887 - 1888 . (Royal Commission appointed to inquire into the recent changes in the relative values of the precious metals). First, Second and Final Reports with Minutes of Evidences and Appendices. Bound in 2 vols. 1057 pp. (London, H.M.S.O., 1887 - 88). Reprint.
商品詳細
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Gold and Silver Commission, 1887 - 1888 . (Royal Commission appointed to inquire into the recent changes in the relative values of the precious metals). First, Second and Final Reports with Minutes of Evidences and Appendices. Bound in 2 vols. 1057 pp. (London, H.M.S.O., 1887 - 88). Reprint. 王立金銀委員会・報告書 1887~1888年 全2巻
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★★★
| 出版社 | (PSC, US) |
|---|---|
| 出版年月 | 2005 |
| 言語 | ENG |
| ニュース番号 | <527-2505> |
解説
『商業と産業の不況に関する王立委員会』が具体的な貿易や産業に関心があったのに対し、この委員会は金銀複本位制という金融制度・金融理論そのものを議論しました。実際、前の委員会の報告書が出てすぐに、この委員会が諮問されたのです。「貴金属の相対価値に関して、最近の相対価格変化の原因を調査し、特にこれらが銀の減価のためなのか、金の減価のためなのか、それとも両方なのかを調べる。さらにこうした変化が続いた時に、インドやイギリスの実際的なビジネス問題にどう影響するのか、深刻なものならば緩和する方法を推薦せよ」(序文)というものです。
ここでも経済学者アルフレッド・マーシャルが最も注目されます。今回は準備メモ、3日間に渡る500の質問に答える証言、補足メモという形で、マーシャルの貨幣理論の全容がうかがえると言っても過言ではありません。ケインズは『マーシャル公文書集』(1926)でこれらを収録したのですが、ニコルソン(John Shield Nicholson, 1850 - 1927、エディンバラ大学教授、経済史)への痛烈な批判メモは収めていません。マーシャルの貨幣数量説への限定を示したこのメモは、最終報告書の中に含まれています。
1816年にいちはやく金本位制を確立したイギリスは、銀本位制・金銀複本位制度などを採用する他国を尻目に、自由貿易による繁栄を謳歌しました。しかし1870年代に銀が大暴落するにつけ、各国は次々と金本位制を最終的に採用します。この中でマーシャルは逆に、より物価を安定させる合成的な複本位制を提唱しました。彼の証言はスウェーデンの経済学者クヌート・ヴィクセル(Knut Wicksell, 1851 - 1926)にも注目されるなど、世界的な広がりを持っていたのです。
このように本報告書は金融史・経済学史に興味ある研究者に最適な資料となるでしょう。また経済の安定を考える現代の国際マクロ経済学者にも、大いなる洞察を与えてくれるはずです。
小峯 敦(龍谷大学経済学部 助教授)
ここでも経済学者アルフレッド・マーシャルが最も注目されます。今回は準備メモ、3日間に渡る500の質問に答える証言、補足メモという形で、マーシャルの貨幣理論の全容がうかがえると言っても過言ではありません。ケインズは『マーシャル公文書集』(1926)でこれらを収録したのですが、ニコルソン(John Shield Nicholson, 1850 - 1927、エディンバラ大学教授、経済史)への痛烈な批判メモは収めていません。マーシャルの貨幣数量説への限定を示したこのメモは、最終報告書の中に含まれています。
1816年にいちはやく金本位制を確立したイギリスは、銀本位制・金銀複本位制度などを採用する他国を尻目に、自由貿易による繁栄を謳歌しました。しかし1870年代に銀が大暴落するにつけ、各国は次々と金本位制を最終的に採用します。この中でマーシャルは逆に、より物価を安定させる合成的な複本位制を提唱しました。彼の証言はスウェーデンの経済学者クヌート・ヴィクセル(Knut Wicksell, 1851 - 1926)にも注目されるなど、世界的な広がりを持っていたのです。
このように本報告書は金融史・経済学史に興味ある研究者に最適な資料となるでしょう。また経済の安定を考える現代の国際マクロ経済学者にも、大いなる洞察を与えてくれるはずです。
小峯 敦(龍谷大学経済学部 助教授)