株式会社極東書店トップ > 商品一覧 > Origins and Developments of the Labour Party in Britain at Local Level, Series 2 . 13 Regions. Ed. by Stephen Bird and Simon Shaw. 35mm silver positive microfilm 123 reel.
商品詳細
📚
解説
かつて南ウェールズで、英炭労支部の古い会議議事録や資料を手書きで書き写す作業をしたことがあるが、なかなかに大変だった。いま、こうしてイギリス労働党の創立期から第二次大戦後70年代にいたる長期間の、また全国各地に亘って、加盟組織、選挙区党の会議議事録を中心に資料蒐集がなされ、本シリーズI・IIとして刊行をみたことは、私にはまるで夢のような快挙である。このシリーズに私はとくにつぎの二点で期待している。
その第一は、労働党創立をめぐっての労働組合の役割と社会主義運動との結びつきをより正確につきとめることである。労働者の「階級的成熟」の法則性について、レーニンやS.パールマンらと異なった結論を見出せるかも知れないという期待がある。第二には、労働党の党改革の背景をさぐることである。労働党には、創立期の事情を反映して党組織の複雑さや投票権の偏りがうまれ、これが戦後、党の消長と絡み合いながら、党改革の重要なテーマとなってきた。本資料からこうした課題の切実さや重要性が生々しく伝わってくるが、私たちはそれを知ることによって実感をもって労働党を身近なものにすることができるように思う。
これらの問題に限らず、本シリーズは、地方組織・党員の目の高さで把えたもっとも包括的な第一級の労働党史資料であり、またイギリス政治史の研究にとっても画期的な資料といえよう。多くの研究者の共有財産として広く活用されることを願っている。
(徳島文理大学教授 古賀良一)
その第一は、労働党創立をめぐっての労働組合の役割と社会主義運動との結びつきをより正確につきとめることである。労働者の「階級的成熟」の法則性について、レーニンやS.パールマンらと異なった結論を見出せるかも知れないという期待がある。第二には、労働党の党改革の背景をさぐることである。労働党には、創立期の事情を反映して党組織の複雑さや投票権の偏りがうまれ、これが戦後、党の消長と絡み合いながら、党改革の重要なテーマとなってきた。本資料からこうした課題の切実さや重要性が生々しく伝わってくるが、私たちはそれを知ることによって実感をもって労働党を身近なものにすることができるように思う。
これらの問題に限らず、本シリーズは、地方組織・党員の目の高さで把えたもっとも包括的な第一級の労働党史資料であり、またイギリス政治史の研究にとっても画期的な資料といえよう。多くの研究者の共有財産として広く活用されることを願っている。
(徳島文理大学教授 古賀良一)